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皆様の暖かいご援助により、2004年4月に滋賀医科大学に日本で初めての「睡眠学講座」が開設されてはや5年が過ぎました。これまでのご厚情、ご協力に深く感謝申し上げます。この間、睡眠学講座は睡眠研究、教育活動に加えて、市民講座、医師会研究会、全国医学会等で、睡眠の重要性、睡眠知識の普及と応用に関し、貢献して参りました。また、滋賀医科大学への睡眠学講座設立は、国内外において大きな注目を集め、これを契機として、愛知医科大学、東京大学、筑波大学、東京医科歯科大学、大阪大学などに睡眠関連講座、睡眠研究センターが新設されております。
最近の疫学調査では、わが国では3〜4人に1人が睡眠にかかわる問題を抱えるなど、睡眠障害は増加傾向にあります。交代勤務や深夜勤務の増加によって、勤労者の睡眠不足とそれによる事故の増加も指摘されています。睡眠障害は広い領域の疾病に関連しておりますが、そのなかでも特に、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病とその発症に深く関連していることが明らかになっております。また、現代社会でこころの健康を保つためにも睡眠が非常に重要視されております。
当講座では、精神科神経科、耳鼻咽喉科、総合診療部、神経内科、呼吸器科、循環器内科、内分泌代謝内科、小児科、歯科口腔外科、放射線科など多岐にわたる診療科の協力を得て、さらには国内外の大学や医療機関、地域との連携を行いながら臨床、教育、研究活動を進めて参りました。
睡眠学講座は、日本学術会議から提言された「睡眠学」の国家的プロジェクトに賛同した企業、個人の皆様からのご寄附により期限付きで発足しました。今後、学内のみならず学外研究施設、産学官の深い連携のもとに睡眠学を発展させるため、10年間は講座を維持し、努力をして参る所存です。睡眠学講座の存続は、国内の睡眠学、睡眠医療の質的向上に寄与するのみならず、独立行政法人化後の滋賀医科大学にも大きく貢献できるものと考えております。
貴重な講座運営費をいただいている皆様に深甚なる感謝の意を表しますとともに、今後の一層のご理解と、力強いご支援を賜りますように心からお願い申し上げます。
滋賀医科大学睡眠学講座 教授
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